ドコモ光の人気プロバイダー「GMOとくとくBB」では、2019年9月から高性能ルーター「NEC製 Aterm WG2600HS」を無料レンタルすることができるようになりました。
しかし、無料レンタルできるルーターは本当に高性能なのでしょうか?
この記事ではAterm WG2600HSルーターについて、詳しく紹介していきます!
NEC製 Aterm WG2600HSのスペック詳細
GMOとくとくBBから無料レンタルできるAterm WG2600HSの特徴は、主に以下の3つが挙げられます。
- 最大通信速度が1,733Mbps
- ビームフォーミング機能を搭載
- ソフトウェア自動更新機能を搭載
それぞれの特徴を詳しく説明します。
最大通信速度が1,733Mbps
1つ目の特徴は、最大通信速度が1,733Mbpsという点です。
2018年頃には、NEC製のWi-Fiルーター「Aterm WG1900HP2」が、GMOとくとくBBから無料レンタルできました。
実際に筆者も2018年にレンタルルーターを申し込み、現在も使用しています。
Aterm WG1900HP2も最大通信速度が1,300Mbpsと高速なルーターですが、「Aterm WG2600HS」ではさらにそれを上回る通信速度です。
以下がAterm WG2600HSとAterm WG1900HP2のスペックです。
規格 | Aterm WG2600HS | Aterm WG1900HP2 |
---|---|---|
イメージ | ![]() | ![]() |
無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
アンテナ数 (内蔵型) | 送信4×受信4 (5GHz/2.4GHz) | 送信3×受信4 (5GHz/2.4GHz) |
5GHz帯 最大通信速度 | 1,733Mbps | 1,300Mbps |
2.4GHz帯 最大通信速度 | 800Mbps | 600Mbps |
セキュリティ規格 | SSID、MACアドレスフィルタリング、ネットワーク分離機能、 WEP(128bit) WPA2-PSK(AES)、 WPA/WPA2-PSK(AES)、 WPA/WPA2-PSK(TKIP/AES) | SSID、MACアドレスフィルタリング、ネットワーク分離機能、 WEP(128bit) WPA2-PSK(AES)、 WPA/WPA2-PSK(AES)、 WPA/WPA2-PSK(TKIP/AES) |
有線LANポート数 LAN | 8ピンモジュラージャック (RJ-45)×4 | 8ピンモジュラージャック (RJ-45)×4 |
5GHz帯、2.4GHz帯域ともにAterm WG2600HSではより高速に進化しています。
- WG2600HS: 1,733Mbps
- WG1900HP2: 1,300Mbps
他社プロバイダーで無料レンタルできるルーターの通信速度は、5GHz帯で867Mbps程度となっています。
5GHz帯で1,733Mbpsの通信速度が出るAterm WG2600HSがレンタル可能となっているのは、GMOとくとくBBを選ぶ大きなメリットの一つでしょう。
プロバイダー | ルーター | 参考価格 | 無線LAN 最大速度 | 無線LAN 通信規格 |
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\ おすすめ! /GMOとくとくBB | BUFFALO製 WSR-2533DHP3 | 8,883円〜 参照: 価格com ※2020年12月2日時点の価格 | 1,733Mbps | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
NEC製 Aterm WG2600HS | 6,460円〜 参照: 価格com ※2020年12月2日時点の価格 | |||
ELECOM製 WRC-2533GST2 | 8,197円〜 参照: 価格com ※2020年12月2日時点の価格 | |||
OCN | ドコモ光ルーター01 | 7,040円 参照: ドコモオンラインショップ ※2020年12月2日時点の価格 | 867Mbps | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
ぷらら | ドコモ光ルーター01 | 7,040円 参照: ドコモオンラインショップ ※2020年12月2日時点の価格 | 867Mbps | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
BIGLOBE | NEC製 Aterm WG1200HS3 | 6,578円〜 参照: 価格com ※2020年12月2日時点の価格 | 867Mbps | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
@nifty | ELECOM製 WRC-1167GS2H-B | 5,839円〜 参照: 価格com ※2020年12月2日時点の価格 | 867Mbps | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
BUFFALO製 WSR-1166DHPL | 5,478円〜 参照: 価格com ※2020年12月2日時点の価格 | 867Mbps | IEEE802.11a/b/g/n/ac | |
DTI | ELECOM製 WRC-1167GS2H-B | 5,839円〜 参照: 価格com ※2020年12月2日時点の価格 | 867Mbps | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
hi-ho | ELECOM製 WRC-1167GS2H-B | 5,839円〜 参照: 価格com ※2020年12月2日時点の価格 | 867Mbps | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
IC-NET | IODATA製 WN-AX1167GR | 4,980円 参照: Amazon ※2020年12月2日時点の価格 | 867Mbps | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
NEC製 PA-WG1200HP3 | 7,000円〜 参照: Amazon ※2020年12月2日時点の価格 | |||
NEC製 PA-WG1200HS3 | 6,578円 参照: 価格com ※2020年12月2日時点の価格 |
※表示料金は全て税込となります。
WAN・LAN全ポートでギガ対応
Aterm WG2600HSには4つのLANポートと1つのWANポートがあり、すべてのポートがギガ対応(1Gbps=1,000Mbps)しています。
映像配信サービスや大容量データの転送などをストレスなく行うことができます。
ビームフォーミング搭載で複数端末と高速通信
Aterm WG2600HSの2つ目の特徴は、特定の端末に対し集中的に電波を送るビームフォーミング機能を搭載していることです。
複数の端末に対し高速通信が可能です。
例えばビームフォーミング機能を搭載していない機器では、電波がWi-Fiルーターから全方位に放射され無駄に拡散されてしまいます。
しかし、ビームフォーミングを搭載したAterm WG2600HSでは対象の端末に対し集中的に電波を送信するため、より高速通信が可能になります。
ビームフォーミングは、電波の送信側と受信側とがお互いの位置を把握し、電波の位相と振幅の差を自動的に計算します。
ビームフォーミングに対応した端末に対して集中的に電波を送り、その代わり必要ない方向に対しては弱い電波を送ることが可能となります。
また、Aterm WG2600HSにはマルチユーザーMIMO(以下、MU-MIMO)という機能が搭載されており、複数の端末を接続しても速度が低下しにくくなっています。
MU-MIMO機能で同時接続端末が多くても高速通信
従来のシングルユーザーMIMO(SU-MIMO)は、通信が1台ずつ分割して行われていました。
例えば、1つのルーターで4台の端末に接続している場合は、4台順番に通信することになり、通信障害が起きやすくなっていました。
それに対しMU-MIMOは、複数の端末に対し同時に通信することが可能になりました。
例えば、MU-MIMOで4台の端末に接続している場合でも、同時に4台で通信することが可能です。
このMU-MIMOに欠かせないのが、ビームフォーミングです。
ビームフォーミングがあるからこそ、それぞれの端末に対し電波干渉を起こさず、最適な電波を送ることが可能となります。
高速通信ができる秘密はデュアルコアCPU
Aterm WG2600HSが複数端末と高速通信できるもう一つの秘密は、「デュアルコアCPU」を搭載していることにあります。
一度に一つの処理しかできないシングルコアCPUに対し、デュアルコアCPUは2つのコアで複数の作業を同時に処理できる特徴があります。


例えば、古いスマホだと2.4GHz帯通信にしか対応していません。
- 5GHz帯対応のスマホユーザー
- 2.4GHz帯対応のスマホユーザー
上記のように異なる周波数帯が同じ環境で使われている場合、それらのスマホ通信の際にシングルコアCPUでは同時に処理ができません。順番待ちが生じてしまいます。
しかしデュアルコアCPUであれば、
このように、異なる周波数帯の通信処理を同時に行うことが可能なため、スピーディーな通信環境を構築することが可能です。
ソフトウェアの自動更新機能
Aterm WG2600HSの3つ目の特徴は、ルーターのソフトウェアが自動更新される点です。
Wi-Fiルーターを最新のファームウェアにアップデートすると、以下のように改善されます。
機器の買い換えを行わずに、通信環境をより良くすることが可能なのです。
従来のルーターのアップデートにはかなりの手間を要していました。
というのも、ルーターのアップデート方法は、
- 手動更新でのアップデート
- オンラインでのアップデート
- 自動更新でのアップデート
と3つあり、手動更新やオンラインでのアップデートを行うものならば、かなりの手順を踏む必要がありました。
しかしAterm WG2600HSであれば、対象の光回線サービスを利用していることで、ルーター自身でファームウェアの自動更新を行ってくれるのです。
Aterm WG2600HS 自動更新対象の主要な光回線サービス |
---|
フレッツ光ネクスト、auひかり、ucom光、eo光、コミュファ光、MEGAEGG、ピカラ、BBIQ、Yahoo!BB、CATV 等 |
バージョンアップ後、設定した内容はそのまま保持されるため、便利な機能と言えます。
ちなみにドコモ光もフレッツ光回線と同じ仕様なので、Aterm WG2600HSの自動更新機能を利用することが可能です。
Wi-Fi設定引越し機能
Aterm WG2600HSでは、Wi-Fi設定引越し機能で既存のルーターからWPSを利用して、元の設定データを移行することが可能です。
PCやスマホなど複数台の端末にWi-Fiの設定をしていた場合、一つ一つ設定し直すのはとても大変ですよね。
しかしWi-Fi設定引越し機能であれば、以下のような設定をすべて引き継いでくれます。
また嬉しいことに、NEC以外の他社製ルーターでもWPS対応の製品であれば、Wi-Fi設定引越し機能が利用できます。
例えばバッファロー製やエレコム製のルーターから、Aterm WG2600HSへ乗り換えてもWi-Fi設定の状態を引き継いでくれるというわけです。
もちろんAtermシリーズ同士もWPSに対応しているため、問題なくデータが移行されます。
IPv6通信とAterm WG2600HS独自機能でさらに速く!
Aterm WG2600HSはIPv6通信が可能で、ドコモ光のv6プラスに完全対応しています。
IPv4とIPv6の2つのIPアドレスを利用して、ネット通信を高速化させた新しい通信技術のこと。「IPv4 over IPv6」という接続方式のサービス名称となる。
さらにAterm WG2600HSではNEC独自機能「IPv6 High Speed」を搭載し、v6プラス通信の高速化に成功しています。
v6プラスとIPv6 High Speedについて、次に詳しく解説します。
v6プラスに完全対応
Aterm WG2600HSではv6プラス通信に対応しており、IPv4だけでなくIPv6でのインターネット通信が可能です。
しかし、なぜv6プラスを利用することでメリットがあるのでしょうか。
実は従来のフレッツ光の接続方式は「PPPoE接続方式」というもので、以下のような問題がありました。
- 電波が混雑する時間帯などに速度遅延を起きる
- IPv4とIPv6の互換性がない
深夜などの時間帯では混雑して、通信速度が著しく落ちてしまうことがありました。
それに対しドコモ光のv6プラスでは、以下のような特徴があります。
IPv6 High SpeedでIPv6通信が高速に
Aterm WG2600HSでは、IPv6の通信をより高速にするために「IPv6 High speed」が搭載されています。
NECが開発した独自技術でデータ通信のブースト機能のこと。コンテンツの読み込みや大容量データのダウンロードが最大で3倍高速化されます。
実はIPv6 High speedは、すでに国内の多くの通信事業者がホームゲートウェイとして活用しているほど信頼性が高い技術です。
というのもNECではIPv6を広める機構「World IPv6 Launch」に国内で最も早く参加しており、IPv6通信普及の先駆者でもあります。
そんなNECの技術の集大成である「Aterm WG2600HS」が無料レンタルできるのはチャンスです。
まとめ
今回の記事では、ドコモ光×GMOとくとくBBで無料レンタルできるWi-Fiルーター「Aterm WG2600HS」について紹介しました。
Aterm WG2600HSの特徴をまとめると以下の3点です。
またIPv6対応かつ、NEC独自のブースト機能「IPv6 High speed」によりさらに高速通信の利用が可能となります。
ルーターの詳細は、ドコモ光×GMOとくとくBBの公式サイトでチェックしてみてください。